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2月7日(日)、アピオ甲府にて医療・介護セミナーが開催されました。
診療報酬改訂の最新情勢と今後の方向性というテーマで、株式会社ASK梓診療報酬研究所所長中林梓氏による講演が開催されました。
平成28年4月に実施される診療報酬改訂の背景から、我々医療機関がどういった準備をしていく必要があるかといったことについて、大変分かりやすくお話していただきました。
キーワードは「人口の減少」「医療・介護の連携」ではないでしょうか。
75歳以上の高齢者の割合は増加し続けますが、人口の減少に伴い75歳以上の高齢者人口も2030年をピークに減少に転じると予測されます。
人口の減少と高齢者割合の増加に適した病院機能への再編の為の診療報酬改定と感じます。
病床数の適正化、介護施設の充実が求められていると感じます。
また、2025年には認知症高齢者の人口が700万人になると推計されます。
このように高齢化の進展に伴い疾病構造が変化していく中で、「治す医療」から「治し、支える医療」への転換が求められています。
「治し、支える医療」を実現する為に「医療・介護の連携」が必要となり、診療報酬算定要件や施設基準の随所に保険医療機関や介護サービス事業者との連携が盛り込まれています。
具体的には、退院直後の患者宅に入院医療機関の看護師が訪問し、退院後の在宅における療養上の指導を評価する報酬なども新設されています。
病院・診療所・薬局・介護サービス事業所がお互いに自施設の機能をPRし、その機能を把握しておくことが連携に不可欠であると感じます。
地域医療を支える為には何をすべきかということを考え行動することが求められており、そこに対応できなければ淘汰されていくという危機感を感じます。
制度改正による厳しさに目がいきがちですが、社会保障制度の仕組みづくりに我々が求められていることに使命感と充実感をもって取り組む
ことが、質の高い地域医療を提供することに繋がるのではないでしょうか。